都道府県別のデイサービス(通所介護)の件数と特徴を紹介

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この記事では各都道府県ごとのデイサービス(通所介護)の事業所数と、 各地方の特徴をわかりやすく紹介します。

自分の住んでいる地域はもちろん、気になるところがあればご覧いただくことで新しい発見があるかもしれません。

ご興味がある方は、最後までご覧いただけると幸いです。

都道府県別のデイサービス件数

最初に、全国都道府県別のデイサービスの件数を紹介します。

厚生労働省が発表した2020年12月末時点でのデイサービス件数は以下になります。

地方名(地方の事業所総数) 都道府県(事業所数)
北海道地方 756 北海道 756
東北地方 1622 青森県 282
岩手県 325
秋田県 207
宮城県 415
山形県 290
福島県 477
関東地方 6552 茨城県 583
栃木県 535
群馬県 690
埼玉県 1128
千葉県 999
東京都 1545
神奈川県 1072
中部地方 5018 新潟県 508
富山県 289
石川県 271
福井県 272
山梨県 358
長野県 640
岐阜県 565
静岡県 800
愛知県 1315
近畿地方 4520 三重県 486
滋賀県 295
奈良県 530
和歌山県 279
京都府 465
大阪府 1495
兵庫県 970
中国地方 1809 岡山県 432
広島県 642
鳥取県 192
島根県 165
山口県 378
四国地方 1114 香川県 246
徳島県 337
愛媛県 380
高知県 151
九州地方 4365 福岡県 1297
佐賀県 479
長崎県 350
大分県 389
熊本県 467
宮崎県 510
鹿児島県 329
沖縄県 544

出典:「厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/stf/kaigo-kouhyou_opendata.html

各地方のデイサービスの特徴を紹介

北海道地方

北海道地方は、人口約528万人の地域で日本人口の約4.6%を占めます(全国で7番目)。市町村数は全179あります。

そんな北海道地方デイサービスの特徴は、北海道全体の756ヶ所の事業所のうち、591ヶ所が県庁所在地である札幌市に集中しており、じつに約78%を占めている点です。

人口が都市部に集中している影響から、デイサービスの事業所数も需要に合わせて偏っていると考えられます。

とはいえ、ほかのところにデイサービスが全くわけではなく、旭川市、函館市をはじめとするそのほかにも点在しています。

東北地方

東北地方は、本州東北部に位置している地方で、最大都市の仙台市がある宮城県の人口は200万人を超えています。

そんな東北地方のデイサービスの特徴は、事業所数の地域差はそこまで開いてないという点です。

一番多くデイサービスがあるの福島県が477事業所、もっとも少ないのが秋田県の207事業所と、この後紹介するほかの地域に比べ大きな差はありません。

もう1つ特徴的なのが、東北最大都市がある宮城県を押さえ、福島県が数のうえでは一番多くなっていることです。人口が集中している関東地方に近いためと考えられます。

関東地方

関東地方は、首都・東京を擁している日本の政治・経済の中心地で日本の総人口の3分の1が集中している地域です。

そんな関東地方デイサービスのの特徴は、全体的に事業所数が多く、特に一都三県を中心している点です。

東京は1300万人以上という人口の多さに比例し、全国のなかでも一番多い1545ヶ所のデイサービスがあり2番目以降は埼玉、神奈川、千葉と続くかたちになっています。

関東は全国的にみても人口が集中していることもあり、デイサービスにおいても需要の高さを伺うことができます。一方の茨城県、栃木県、群馬県においても、けっして少ない数というわけではなく、いずれも東北地方の数を上回っています。

中部地方

中部地方というのは明確な定義はありませんが、おもに本州中央部の地方のことを指し、最大都市は名古屋市になります。中央部には険しい日本アルプスがそびえており、東京と大阪の中間に位置しています。

そんな中部地方のデイサービスの特徴は、名古屋市がある愛知県がトップで1315ヶ所と突出して多い点です。愛知県は東京、大阪に次いで全国3番目に多く、その需要の高さが伺えます。

中部地方で2番目に多い静岡県は800ヶ所と愛知県と500ほどの差があり、大きく開いていることがわかります。そのほかの地域で突出して多い地域はなく、石川県が271と一番少なくなっています。

近畿地方

近畿地方は本州の中西部に位置する地域を指します。中心地となる大阪府は全国3位の人口を誇り約880万人の方が生活しています。

そんな近畿地方のデイサービスの特徴は、特に大阪府、兵庫県に事業所が集中している点です。全国2番目の大阪府が1495ヶ所と突出して多く、次いで兵庫県が970と続いています。

意外にも京都の事業者数は465とそこまで多いわけではなく、3番目の多いのは530ヶ所ある奈良県となっています。関東地方に類似した傾向で、首都圏内に集中していることがわかります。

中国地方

中国地方は、本州西部に位置そており、人口最多・最大の都市は約280万人が住んでいる広島県にある広島市です。

そんな中国地方デイサービスの特徴は、広島県642ヶ所ともっとも多く、島根県、鳥取県が200ヶ所以下と少ない点です。

広島県は人口が集中しているだけであり、デイサービスの数ももっとも多く、反対に鳥取と島根がそれぞれ200以下の事業数と数の少なさが目立ちます。岡山県432、山口県378と地方の中では中間に位置するかたちになり、県ごとの差が開きつつあるようです。

四国地方

四国地方は、北海道・本州・九州とともに主要4島の1つであり、この中ではもっとも小さい島です。徳島県、香川県、愛媛県、高知県の4つの県の総人口は約372万人で、概ね横浜市の人口に相当します。一番人口が多いのは愛媛県で約130万人で全国28位に位置しています。

そんな四国地方デイサービスの特徴は、4県とも突出して大きく差が開いてない点が挙げられます。

徳島県がもっとも多い337ヶ所なのに対し高知151ヶ所と半分ほどの差がありますが、ほかの地方に比べ大きな開きがないことがわかります。

九州地方

九州地方は、日本の主要4島の1つで、沖縄を含めた8つの県があり総人口は約1400万人、全国9位の福岡県の人口は約500万人です。

そんな九州地方デイサービスの特徴は、福岡が事業所数が圧倒的に多くそのほかの地域と大きな開きがある点です。

福岡県は九州の中心地だけあり、1297ヶ所と全国3番目の多さを誇り、その需要の高さが伺えます。

たいして、そのほかの地域は熊本県467から鹿児島県329とほぼ横ばいになっており、数による差はそれほどありません。都市部である福岡県に人口が集中しているためと考えられます。

まとめ

今回は都道府県別のデイサービスの件数と各地域の特徴を紹介しました。

全体的に各首都圏にデイサービスの事業所が集中しているところが多く、地域によっては大きな差が開いているところもありました。

高齢化問題はこれからの日本においても重要な課題です。この記事をきっかけにデイサービスの現状とこれからの動向の変化を予想するヒントにすると新しい発見があるかもしれません。

デイサービスは福祉を支える重要な役目を担うことが予想されます。これからどのような変化があるか注目しましょう。