こんにちは、佐久間(@kaigo_webwriter)です!
現在も含めて介護業界で10年以上働いており、デイサービスの管理者も6年ほど勤めた経験があります。
今回はタイトル通り「デイサービス(通所介護)の管理者は現場に入るべきなのか?」という部分について僕の経験上からの答えをアウトプットしていきます。
結論から言うと「入らない方が良い」のですが、“なぜそう言えるのか”や、“根本的な解決を導く考え方”などを解説していきますので、良かったら最後までお付き合いください。
現場「忙しいから手伝って欲しい」
今回の記事で想定しているシーンとしては見出しのようなイメージです。
もちろん、緊急対応時や一時的に「ちょっとだけ来て!」みたいな場合はむしろ積極的に対応するべきだと思います。
あくまでも管理者が慢性的に現場に入るのは好ましくないと思うという事です。
原因を正しく理解して対処するのが管理者の仕事
現場から「手伝って」という声が挙がるのは、
- 人手不足
- 業務過多
といった原因があるはずなので、管理者が体を張って現場を手伝っても何の解決にもならないです。
原因を解決する為に管理者がする事は、まずは「その事象が起こってしまう原因」を正しく理解する必要があると思います。
人手不足や業務過多を解決するにはある程度“裁量権”を持った立場の人しか出来ない訳ですからね…
ひとことで言えば「管理者は管理者にしか出来ない仕事をするべき」という事です。
現場に入りながらの管理者業務はかなりキツイ
一時的ならまだ良いですが、これが慢性的にとなると自分の身が持たないと思います。
「今日忙しいから現場手伝って」という声に「はいよー!」なんて言って対応していると、
その場は良いかも知れませんが、先程も言った通り根本的な解決はしていないので、下手するとそんな日が1週間・1か月続くかも分かりません。
もちろん、現場の手伝いをしながらも管理者業務をこなすスーパー管理者もいるかも知れません。
しかし、管理者の業務は決して少なくないです。
軽く挙げるだけでも、
- 請求業務
- シフト作成
- 送迎業務
- 各管理資料更新
- 職員のマネジメント
- ケアマネなど外部とのやりとり
- 本部とのやりとり
- 営業など稼働率を維持する為の活動
これくらいはどこのデイの管理者もやっていると思いますし、もっとやっている方もいらっしゃると思います。
どれだけ凄腕の管理者でも日中に現場の手伝いをしていたら追いつかなくなる(残業が発生する)はずです。
僕もそんな感じで、日中は現場に入り、落ち着いたらこれらの業務に着手するという毎日でした。
こんなキツイ仕事はないと思っていましたが、考えてみれば「管理者が現場に入らなければいけない理由」って別にないなと思ったので、
現場には入らず、しかし、忙しいという現場の問題は解決するような管理者にしか出来ない事に専念するようにしました。
「業務過多」を解決する方が手っ取り早いかも
繰り返しになりますが、「忙しいから手伝って」と言われて管理者が現場に入る事は根本的な解決にはなりません。
根本的な解決を導く為には、真の原因である人手不足や業務過多そのものを解決しないといけない訳ですが、
いざやろうと思っても、どちらも一苦労ですよね…
余計なお世話かも知れませんが、僕自身は業務過多を解決する方が早いと思います。
特に意義の見出せない朝礼や、必要以上な掃除、ルールなど「そもそもこれって本当に必要なの?」という視点を持って、思い切って業務を削減してしまうのも一つです。
一例に過ぎませんが、僕は実際に、
- 朝礼⇒各自連絡ノート参照に変更
- 委員会のミーティング⇒廃止
- 手洗い洗車⇒廃止(ガソリンスタンドの洗車機利用)
などで業務削減を図り、職員が現場の仕事に専念できるようにしました。
また、もしもそれでも「忙しい」という声が挙がるようなら、「業務削減の改善をしたけど、まだこれだけ人手が足りない」と上司に増員を依頼しても良いと思います。
まとめ
個人的には管理者が現場に入る事は「根本的な解決」にはならない為、おすすめは出来ません。
もちろん、現場に入りつつ管理者業務もこなす強者もいると思いますが、普通の人ならパンクしてしまうと思います。
忙しいから手伝ってと言われる原因は大体が「人手不足」や「業務過多」である事が多いので、
まずは現行の業務の何が削れるかから考えると良いかと思います。
それでダメなら上に増員交渉します。
僕ならそういう感じで動きます。
あくまでも一つの考え方として参考にして頂ければと思います!
という事で今回は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました。
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