デイサービス(通所介護)の管理者とは?経験者が解説します!!

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こんにちは、元デイサービス管理者の佐久間(@kaigo_webwriter)と申します!

介護分野のキャリアプランというと、資格を取得して専門性を高めていく事が真っ先に思いつくとは思いますが、

介護施設の管理者になるというのも、介護分野においてのキャリアプランの一つです。

稼げるか稼げないかで言うと、職場によって給料の幅が大きいポジションであると思います。

最近の介護の求人を覗くと、管理者の給料は高めに設定されている事が多いなと感じます。(意外にやる人がいなくて穴場のポジションだからかな?とも思っていたりします。)

実際に僕の友人はデイサービスの管理者として年収500万以上貰っていると聞きます(残業はそれなりに多いみたいですが・・・)。

今回はそんな通所介護(デイサービス)の管理者について解説していきたいと思います。

デイサービス(通所介護)の管理者とは?

デイサービス運営においての「管理者」は介護保険制度上で定められたポジションです。

各施設に1名、必ず配置しなければなりません。

デイサービスと一口に言っても具体的な名称は様々で、通所介護・通所リハビリテーション・地域密着型通所介護と特徴や規模に合わせた形態があります。

厚生労働省の統計を見ると、これらのデイサービスの事業所はなんと10万件以上もあるようです。

1事業所に1名の管理者が必要という事は、つまり全国には10万人以上のデイサービス管理者がいるという事にもなりますね。

デイサービス(通所介護)の管理者になる要件とは?

デイサービスの管理者になる為の要件は「常勤」である事が挙げられます。

資格や経験年数などは不要となります。

デイサービスの管理者となるルートとして多く見られるのは、元々そのデイサービスで働いていた介護職員が出世して管理者になるパターンですが、

デイサービスの管理者を募集している会社によっては、介護の経験が無くてもOKという所もある為、

異業種から転身する方も一定数いらっしゃるようです。

デイサービス(通所介護)の管理者の具体的な仕事内容

日常業務のマネジメント

デイサービスの業務は多岐にわたります。直接は行わなくとも、管理者として職員がしっかりと遂行出来るようにマネジメントする事が求められます。

✔これらの業務をマネジメントする必要があります。

  • 送迎業務
  • レクリエーション
  • 入浴介助
  • 食事介助
  • リハビリ
  • 洗濯
  • 経過記録作成

などなど。

もちろん、問題が発生した時には責任を持って対処しなければなりませんし、職員から上がった要望や意見への対応も仕事の内となります。

デスクワーク

管理者にはデスクワーク業務も割と多くあります。

  • 請求業務
  • シフト作成
  • 送迎表作成
  • 備品管理表作成
  • 日報作成

などなど。

作成する書類の種類は各施設によって様々なのですが、多い所は本当にうんざりする程多いです。

しかし、これらの業務はルーチンワークである事が多いので、一度自分なりのスケジュールが出来てしまえばある程度こなせるようにはなります。

ちなみに、パソコンも使うので最低限の知識はないと少し苦労するかも知れません。

ちなみに注意点として、管理者が事務所にこもりっぱなしだとほぼ100%で職員からの不満を買います(笑)

ある程度は現場の業務にも気を留めつつ、デスクワークに追われないようにしなければなりません。

現場とデスクワークのバランスは、管理者にとって案外一番大切な部分かも知れません。僕は現場に出過ぎて毎月残業が多くなりがちでした。

人材のマネジメント

人材のマネジメントも管理者の仕事としては外せません。

デイサービスは職員同士の距離も違い為、衝突はちょいちょい起こります。

僕が管理者をしていた時は1か月に1度のミーティングと3か月に1度の職員面談をしていました。

働きやすい職場を作る為にも、積極的に現場からの意見に耳を傾ける必要性は感じていました。

外部とのやりとり

利用者の家族やケアマネージャーなどの外部の関係者とのやりとりも多いです。

その為、利用者の情報などはしっかりと把握している必要があります。

情報共有のルールなどを定めて自分がしっかりと情報を握れるようにしておきましょう。

本部との連携

管理者として本部と連携を取る事もあります。

会社の予算に合わせて、自分のデイサービスでも目標とする売上に対しての行動が求められるケースがあります。

管理者はまさにヒト・モノ・カネをコントロールする経営者的な視点も持ち合わせなければならない部分もあります。

デイサービス(通所介護)の管理者に求められるスキル

マネジメント力

デイサービスの管理者は、その事業所のトップとして組織を率いる事になります。

もちろんデイサービスを一人の力では運営していく事は出来ないので、

部下の力を最大限引き出し、適材適所で任せられる仕事はしっかりと振る事が大切です。

「自分がやった方が正確だし早いから」などと仕事を一人で抱え込んでしまうタイプの人は割と苦労するかも知れません。

コミュニケーション力

利用者の家族・ケアマネージャーとの外部のやりとりもあるので、コミュニケーション力も求められます。

介護に関する知識

ケアマネージャーとのやり取りの中などでは、介護業界の専門用語もたくさん出てきます。

未経験でも働いていればそれなりに身に付いてきますが、ある程度は事前に勉強しておくとスムーズです。

ある程度のメンタルも必要

真面目な人に多いのですが、とある問題が起きた時に「気にしすぎてしまう」という事があります。

これを続けているといつか心が折れるので、ある程度は楽観的に考えるのも仕事の内だと捉えた方がいいです。

僕も過去、数え切れないほどの問題を抱えた事がありますが、生死に関わる事以外はどうにかなっています。

とある問題に対しての答えを一度出したらそれ以上は考えない事が大事です。悪い事を考えたらキリがないです。

極端かも知れませんが、管理者にとってはこれくらいのマインドがちょうどいいと思っています。

また、メンタルを保つには相談できる相手がいると強いので、誰かしら信頼出来る人をそばに置いておく事もポイントです。

デイサービス(通所介護)の管理者の年収

デイサービスの管理者の平均年収は350万円~450万円といわれています。

ポイントとしては年収が低いからといって業務が少ないとか楽という事はないという事が言いたいです。僕がそうでしたので・・

年収で妥協する事はしない方が良さそうです。転職の際は出来るだけ高い給与が貰える求人を選ぶ事をおすすめします。

職場によっては年収500万円を超す事もありますよ。

ちなみに、大手の会社の方が給料の水準は高めという特徴があります。

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まとめ:デイサービス(通所介護)の管理者は大変?

デイサービスの管理者は大変ですが、得られるものも多いというのが経験上の感想です。

成長したいという人にとってはおすすめではあります。

ただ、本当にやるべき業務がたくさんあるので、仕事に追われてしまいがちです。

もし今後デイサービスの管理者をするのであれば、

「日々の仕事の組み立て」を先に決めておく事がポイントです。