第33回介護福祉士の国家試験についての試験概要を紹介していきます。
おすすめの参考書・過去問もご紹介しています。
早めの準備で安心して試験に臨めるようにしておきましょう!
第33回 介護福祉士試験概要
申し込み期間(現在は終了しています)
令和2年8月12日(水曜日)~9月30日(水曜日)消印有効までです。(第33回介護福祉士国家試験の申し込みは終了しており、第34回の介護福祉士国家試験の詳細は、令和3年6月の下旬頃に案内が発信される予定との事です。)
試験日
ア 筆記試験→令和3年1月31日(日曜日)
イ 実技試験→令和3年3月7日(日曜日)
試験地
ア 筆記試験
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
イ 実技試験
東京都、大阪府
合格発表
令和3年3月26日(金曜日)に、厚生労働省および公益財団法人社会福祉振興・試験センターにその受験番号を掲示して発表するとともに、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページ上にも掲載される予定です。
第33回 介護福祉士試験の傾向と対策について
今回の試験はどのような傾向になるのかを見ていきたいと思います。
介護福祉士国家試験の合格率
介護福祉士試験の合格率に関しては、平成28年以降の試験からは70%を超えており、第31回試験では”73.7%”もの方が合格しています。
実施時期 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|
第32回 令和2年度 (2020年1月26日) | 69.9% | 84,032人 | 58,745人 |
第31回 平成30年度 (2019年1月27日) | 73.7% | 94,610人 | 69,736人 |
第30回 平成29年度 (2018年1月28日) | 70.8% | 92,654人 | 65,574人 |
第29回 平成28年度 (2017年1月29日) | 72.1% | 76,323人 | 55,031人 |
第28回 平成27年度 (2016年1月24日) | 57.9% | 152,573人 | 88,300人 |
第27回 平成26年度 (2015年1月25日) | 61.0% | 153,808人 | 99,689人 |
第26回 平成25年度 (2014年1月26日) | 64.6% | 154,390人 | 93,760人 |
第25回 平成24年度 (2013年1月27日) | 64.4% | 136,375人 | 87,797人 |
※全国合計数値
『厚生労働省 第32回介護福祉士国家試験合格発表』を参照
28年度の受験者数から29年度の受験者数の推移をみると半分程度に落ちているのが分かります。この理由としては「実務者研修」が受験要件に追加されたとみて間違いないと思います。したがって、受験要件が増えたこともあり、事前に取得した「実務者研修」を無駄にしないよう、かなりの対策を持って臨まれる方が増えたのかな?とも考えられると思います。つまり試験の難易度が落ちて合格率が上がったのではないと思います。数値だけ見れば高い合格率ですが、それに慢心する事なく十分に対策を取っておく必要があると思います。
合格ラインについて
介護福祉士の合格ラインはその年の試験によって異なります。
毎年総得点の60%程度を基準に、その回の難易度によって補正されます。
☆第31回 筆記の合格基準
合格するには2つの条件を満たす必要があります。
1 、総得点125点に対し、得点72点以上
2 、「11科目群」すべてで最低1問は正解すること
全125問 1問1点
第31回テストでは3点補正されています。
☆第30回 実技の合格基準
合格条件は点数のみです。
1 、総得点100点に対し、得点46.67点以上
※毎年総得点の60%程度を基準に、その年の問題の難易度によって補正されます。第30回テストでは約14点補正されています。
受験対策
過去問は必ず新しいものを購入する事!
まず、過去問は必ずと言っていいほど使用する事になる参考書ですが、必ず”過去問は新しいもの”を使いましょう。出題される問題のソースも割と最近の調査結果を元に作られている事が多いです。以下がその例です。
【介護福祉士過去問 第31回】
定期巡回・随時対応型訪問介護看護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- このサービスのオペレーターは,サービス提供責任者のことである。
- 利用者の状態の変化に応じて,随時訪問サービスを利用することができる。
- 介護・看護一体型では,訪問看護サービスを利用しても介護報酬は同一である。
- 日常生活上の緊急時の対応は行っていない。
- 要支援者,要介護者のどちらも利用できる。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービス自体が平成24年に創設されたものなのでそれ以前の問題集には当然載ってきません。
中古で古い問題集を買う事だけは絶対に避けましょう。
おすすめの介護福祉士おすすめ参考書&問題集セットはこちら!早めに対策していきましょう。
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ちなみに上記の問題の答えは→選択肢2です。
毎日1問でもいいから過去問を頭に入れておく事
介護福祉士の試験に関しては個人的にですが、”過去問や関連知識からの出題率が多い試験”と感じます。
つまり過去問がしっかりと関連知識も理解した上で、何問頭に入ってるかが重要になるので、毎日過去問を解いていく事をお勧めします。
どの試験にも共通して言える事ではありますが、参考書を一通り読んだ後はひたすら過去問を解いていく事が大事だと思います!
それなりに問題数も多いので出来るだけ今のうちから進めていきましょう。
科目一覧と要注意科目
- 人間の尊厳と自立、介護の基本
- 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
- 社会の理解
- 生活支援技術
- 介護過程
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
- 総合問題
仮に合格基準の総得点60%以上をとれていたとしても、11科目すべてにおいて得点がないといけません。
個人的な見解としましては、特に注意が必要なのが最初の「人間の尊厳と自立、介護の基本」という科目です。ここに関しては毎回内容がかなり変わっているので、過去問外からの出題が多いイメージです。したがって、「人間の尊厳と自立、介護の基本」に関しては、過去問よりも通常の参考書で”考え方の方向性”はおさえといた方が良いと思います。反対に「医療的ケア」に関しては2016年から新設された項目なのでまだ内容も比較的基本の部分に留まっているのかな?と感じる項目です。
ただ、どの項目についても結局は十分に予習をしておいた方が良いという事に変わりはありませんね。1年に1度しかない試験なので確実に合格していきたいところです。
まとめ
就業しながらの資格取得だと、勉強する時間は限られてきてしまうと思います。
独学で試験を受けるならやはり一つでも多くの過去問を解いて頭に入れていくかがポイントになってくると思います。
さらに合格力を身に着けたいのであれば資格講座を受講するのもありです。下記のバナーをクリックで詳しい情報が確認できます。
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