認定介護福祉士とは
「”認定介護福祉士”って何?」恥ずかしながら、僕も最近になってその存在を知りました(笑)
国家資格である”介護福祉士”はさすがに僕も知っていますが、今回はその上位資格として誕生した新しい当資格について、解説と個人的見解を述べていきたいと思います。
民間資格である
まず、ここが一番重要ではないでしょうか?介護業界では資格がますます重要視される中で、資格の内容が”国家資格”なのかと”民間資格”なのかの違いは大きいと言わざるを得ません。
しかし、その利点もあり、民間資格につき、その取得方法については(詳しくは後述しますが)、研修を終了し認定されれば取得可能。という事で、介護福祉士のような国家試験はありません。
取得人数
2015年に誕生し、2017年時点で27名が取得し、2019年3月時点では55名の方が取得されているようです。
認定介護福祉士の役割
”一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構”のHPより、下記の項目が役割として挙げられています。
- 介護職の小チーム(ユニット等、5~10名の介護職によるサービス提供チーム)のリーダーに対する教育指導、 介護サービスマネジメントを行い、介護サービスの質を向上させる役割 (施設・事業所のサービスマネージャー)
- 地域包括ケアを推進するため、介護サービス提供において他職種(医師、看護師、リハビリ職等)との連携・協働を図る役割 (介護サービス提供における連携の中核となる者)
- 地域における、施設・事業所、ボランティア、家族介護者、介護福祉士等の介護力を引き出し、地域の介護力の向上を図る役割 (地域における介護力向上のための助言)
解読力の乏しい僕には深くは分かりませんが、他にも、研修を終えると身につく能力なども紹介されていました。
受験要件と取得方法は
受験要件は→介護福祉士を持っている上での実務経験5年以上。
取得方法は→”認定介護福祉士養成研修Ⅰ類・Ⅱ類”の受講と終了(600時間)※内容に関しては、他のサイトでも紹介されていたので割愛します。
その後→自主的に人制申請を行い、認定証が発行される流れとなります。審査費用が2万円、登録・認定書の交付で1万円のコストが発生します。
取得期間と費用
取得期間→1年半以上
費用→60万円ほどかかるようです。実施団体の方へ加入をすると35万ほどまでコストを下げられるようです。
5年更新制
認定介護福祉士は5年ごとの更新制となります。{資格が誕生したのが2015年なので、おそらく初回取得が2016年か2017年なので(取得に1年半以上かかる為)初の更新時期は2021年以降になると思っています。}
また、更新審査には2万円、登録費として1万円のコストが発生します。
申し込みは
養成研修を受講する事からのスタートとなります。最寄りの介護福祉会か”公益社団法人日本介護福祉会”に問い合わせる形となります。
待遇面や給料での変化
求人広告や、知り合いの施設に聞いたりしましたが、現状資格手当等は取り上げてはいないようです。おそらくまだ一般的には普及していないものと見ていいでしょう。将来に期待です。
個人的な感想
未知数
認定介護福祉士はまだ新しい資格なので、今後の活用の幅が広がる可能性があります。介護福祉士のように年年資格取得の要件が厳しくなる前に、その将来を期待して取得しておくという手もあるなと感じました。
しかしハードルが高い
率直に、受講時間と金額のハードルが高いと感じました。また、更新制であるためランニングコストも発生しますので(更新制には大賛成です)、取得人数が目立って増加しないのかなと感じました。
やはり資格から入る世界(超個人的感想なので無視してもらってOKです)
認定介護福祉士が誕生した経緯の一つとして、介護福祉士取得後のキャリアパス形成と言われていますが、そこを資格を作る事から入る所がこの業界らしいなと感じました。(※当資格に限った話ではないですが)形から入るよりも、現場でのリアルな動きや意見を吸い上げる方が先決のように感じます。
正直、これから無資格者が当資格の取得を目指すとなると、途方もなく遠い道のりのように感じてしまうような気がします。専門性を高める一方で、人材確保のためには、無資格者を取り上げるような、逆に間口を広くするような取り組みもすべきなのかなとは感じます。
まとめ
2019年は新処遇改善加算というベテラン職員に対しての処遇なども誕生し、業界の方向的には、やはり”専門性を高めていく”というところなのかなと思います。介護福祉士の取得人数も年度右肩上がりの中、その更なる上位資格を取得するメリットが今後出てくる可能性は決して少なくはないと思います。
コメントを書く