認知症患者のケアについてより専門知識や技術を保有していると認められます。
今回は認知症ケア専門士の資格についての詳細をみていきたいと思います。
認知症ケア専門士とは
高齢化社会の流れに併せて、認知症の患者数も増えています。
実際に2012年の認知症高齢者の数は462万人と、65歳以上の高齢者の約7人に1人(有病率15%)で、2025年には団塊の世代が75歳以上になり、約5人に1人は認知症になるという推計もあります。
そこで、認知症に関する専門的な知識や技術を身に着けた人を広めるため2005年から認知症ケア専門士の資格が設立されました。
認知症に関する資格は、認知症ケア専門士だけではなく、その他にもいくつかありますが、知名度が比較的高いので人気があります。
認知症ケア専門士の資格試験概要
受験資格 |
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認知症ケアの実務経験が3年以上ある方 ※過去10年間において |
試験日 | お申込み |
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【1次】7月 【2次】11月 |
【1次】3月~4月 【2次】8月~9月 |
試験内容 |
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【第1次認定試験】:筆記 ー試験分野ー 認知症ケアの基礎 認知症ケアの実際Ⅰ総論 認知症ケアの実際Ⅱ各論 認知症ケアにおける社会資源 試験時間(各60分) ・筆記試験(マークシート方式/4部門各50問) ー説明ー 問題数は各50問ずつで4分野すべてで200問(マーク式・五肢択一)、各分野とも70%以上の正答率で合格です。 第1次認定試験では各分野の合格有効期限が5年間と定められています。5年間のあいだに4分野全てに合格できれば、第2次認定試験に進めます。 ・1次試験受験料:各分野3,000円(4分野なら12,000円) ・試験会場:6カ所 北海道(札幌)、宮城(仙台)、愛知(名古屋)、京都、福岡(小倉) 【第2次認定試験】:論述・面接試験 ー説明ー 第1次認定試験の合格者(各分野の合格有効期限は5年間)のみ第2次認定試験に進めます。 論述:出題される事例問題に対する論述、認定委員会より送付される。 面接:6人を1グループとした面接(当日発表するテーマの1分間スピーチ/約20分のディスカッション) 論述・面接の総合評価により、次の5つの要件を満たせば合格となる。 適切なアセスメントの視点がある 認知症を理解している 適切な介護計画を立てられる 制度および社会資源を理解している 認知症の人の倫理的課題を理解している ・2次試験受験料:8,000円 ・試験会場:6カ所 北海道(札幌)、宮城(仙台)、愛知(名古屋)、兵庫(神戸)、福岡(博多) |
交付と登録 | 更新料 |
認定料金:15,000円 | 10,000円 5年ごとに更新 講演会や学術集会へ30単位の参加 |
認知症ケア専門士資格の勉強法や参考書
まずはテキストで認知症ケアに関する基礎知識をしっかりと身に着ける必要があります。
下記のテキストでは、専門的な事も図や資料などを使用し、詳しく解説してあるので専門知識が無くて心配という方にもおすすめです。
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テキストや講座などで基礎を固めた後は、過去問集や模擬試験を繰り返し行うようにしましょう。
上記のテキストは予想問題集もセットになっているのでお得です。
中にはパソコン、スマートフォンやタブレットなどの電子端末でいつでも勉強が出来る講座もあります。
アステッキ
認知症ケア専門士資格のまとめ
認知症ケア専門士は民間資格でありながらも、更新制で資格取得後にも技術や知識を高めていける事が特徴です。
資格取得後には、認知症ケアの専門技術士として様々な介護現場での活躍が期待できるものとなっています。
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